韓国を襲う新型コロナショック…外国人観光客「48%減」の衝撃

さらに被害は拡大しそう…
高安 雄一 プロフィール

しかし、新型コロナウィルスによりサービス消費が大きく減少し、さらには自粛ムードにより耐久消費財などの売れ行きも落ち込めば、ウェートが高いだけに、個人消費の減少が経済に与えるインパクトは大きい。

MERSの規模を大きく超えている

2015年には中東呼吸器症候群(MERS)の感染が韓国で広がった。その時は感染が拡大した6月以降、サービスを中心に個人消費が一時的に落ち込んだ。しかし個人消費が不振となった時期は長くなく、感染拡大がひと段落した後の10月には回復した。これらの事例も踏まえ、新型コロナウィルスによる個人消費の減少も一時的であるとの見方もある。

ただし2015年のMERS流行時の韓国における感染者は186名であり、感染が拡大した期間も短かった。一方、新型コロナウィルスの感染者数は桁違いに多く、いまだ感染拡大が終息する兆しが見られない。よって個人消費の減少が大幅かつ長期的なものになる可能性が視野に入ってきている。

 

間接的には中国の景気悪化による外需低迷、直接的には個人消費を中心とした内需低迷というダブルパンチを受ける可能性が高まったことから、韓国経済の先行きはきわめて厳しくなった。2月の重要な経済指標は3月末、3月は4月末、そして1~3月のGDP統計が4月下旬に公表されることになるが、かなり厳しい数字が予想される。