韓国を襲う新型コロナショック…外国人観光客「48%減」の衝撃

さらに被害は拡大しそう…
高安 雄一 プロフィール

映画館入場者数が「57%減」

新型コロナウィルスの感染者急増により韓国経済はさらなる窮地に陥っている。韓国国内での感染者が少なかった時期は、主に感染が広がっていた中国経済が悪化することにより、中国向け輸出に強く依存している韓国経済が影響を受けることが懸念されていた。

しかし国内の感染者が急増したことにより、個人消費が落ち込み、外需のみならず内需も落ち込むことで韓国経済が深刻なダメージを受けることが視野に入ってきた。

政府の発表によれば、感染者拡大の潮目が変わった2月19日を含む2月第3週の外国人観光客数は前の年の同じ時期と比べて48.1%減(うち中国人は80.4%減)、免税店売上額が40.4%減、映画館入場者数が57.0%減、遊園地入園者数が71.3%減、飛行機利用客数が84.4%減となった。

また、飲食店は14.2%減、宿泊も24.5%減となっている。なお、2月第3週以降に感染者数が一気に拡大したことを勘案すれば、この数値はさらに悪化していることが考えられる。

客が減った韓国のレストラン〔PHOTO〕Gettyimages
 

個人消費はGDPの需要項目の中で最もウェートが高いが、通常は変動幅は小さい。これは人々の消費の習慣性が一因であり、景気が悪くなったからといってこれまでの消費パターンを変え一気に節約モードになるわけではなく、反対に景気が良くなっても一気に贅沢モードになるわけでもないからである。よって個人消費の動きにより経済全体が大きく振れることはそれほど多くない。