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# 読書

レベルの低いビジネス書よりマンガを読むべき「これだけの理由」

読者の「読む力」を落とすのは誰か?
ジャケ買いする、積読・併読する、感想文やメモは不要、途中でやめていい、速読はしない……。そんな常識をくつがえす読書法を提唱するのは、TBSで数々の人気バラエティ番組を手がけたプロデューサーで、著書『読書をプロデュース』を発表した角田陽一郎氏だ。大衆に迎合した本が増えていることに警鐘を鳴らす角田氏。今の出版業界の問題点をバッサリ斬ってもらった。

世の中「アホばかり」ではない

人生は、時間の使い方で大きく変わると言われています。

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つまり時間を、何に、どう使うかで、何を創造するのか、どう生きるかが決まってくるということでしょう。

そこで必要なのが想像力だと思います。想像力は人生を創造する力になります。想像力がなければ、どんなに時間があっても、ほとんど何も生み出せないのではないでしょうか。

想像力の欠如は、とても悲しい。たとえば「テレビ番組はわかりやすくつくらないといけない」という安易な先入観につながりかねません。

テレビ業界には「ワイドショーは、くだらなくゲスに毒々しくしないと、視聴率が取れない」みたいなことを言うテレビマンがいますが、まさにこれが想像力の欠如だと思います。

世の中、彼らがいう「アホばかり」では、もちろんありません。

むしろ、そういうことを言ってしまう発想こそ、アホなのではないでしょうか。

たとえば、美術館の展覧会で「クリムト展」などに行くと、何十万人という人が美術館に足を運んでいることに気づきます。

 

ウィーン分離派の巨匠であるグスタフ・クリムトの作品は、ある程度の教養がないと楽しめないでしょう。

「くだらない番組にしないと~」と言うテレビマンたちは、そんな美術館の前にすごい行列が並んでいる多くの人の知的好奇心を知らないのでしょうか?