「抗体」を作る

三大栄養素の一つである「たんぱく質」は免疫力を維持するには非常に重要です。たんぱく質は体を作っている細胞の重要な成分であるアミノ酸で構成されています。免疫にかかわる「抗体」という体を守る成分も、たんぱく質からできています。ほかにも代謝にかかわる酵素などもたんぱく質の一種です。

ですから、たんぱく質が不足すると体を作っている細胞の働きが落ちるのは当たり前のことなのです。免疫にかかわる細胞の働きも芳しくなくなります。そして、あまり知られていませんが、免疫の細胞だけでなく皮膚の細胞の働きが落ちると、皮膚からの経皮感染なども起こりやすくなります。このように細胞の力が落ちると、病原細菌に体が乗っ取られて体調不良に陥ります。

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そこで、前述したように卵や牛乳のお粥を食べることでたんぱく質を体に入れて、細胞の力をよみがえらせることが必要なのです。高齢の女性に適正なたんぱく質量の半量の食事を与えたところ、適正量を摂った人に比べて免疫細胞の活性が半分に減ったというレポートがあります。

免疫を支えるビタミン群

また、5大栄養素の一つである「ビタミン」も免疫と大きくかかわります。なかでもビタミンA、C、Eが充分でないと免疫力を正常に保つことはできません。新型コロナウイルスは高齢者に重篤な患者さんが多いですが、ビタミンEとビタミンCは高齢者の免疫細胞を活性化することが報告されています。

私たちの体には酸素が必要ですがこの酸素が不安定な状態にあるものを活性酸素と言います。この活性酸素は本来、体を守る働きのために発生するのですが過剰な活性酸素は体の細胞膜を酸化させて機能を低下させてしまいます。ビタミンEは高い抗酸化作用で活性酸素の過剰な生成を抑え、免疫細胞の機能低下を抑えます。ビタミンAやビタミンCは免疫細胞に直接作用して免疫反応を促進させる働きがあります。