何気なく使っていたものが、知らないうちに海を汚しているとしたら? そんな心配をしたくないから、ものを選ぶときは一度立ち止まって考えてみましょう。無理な我慢は続かないけれど、知ることで選ぶ目線を変えることはできます。気持ちよく暮らすための、グッドデザインで海にやさしいプロダクトをご紹介。

実はアレもプラスチックでした

何気なく着ていたあの服が、何も考えず使っていたアレが、まさか海を汚すプラスチックになっていたなんて。自分が使うものはどんな素材でどうやって処分されるのか、知っておこう。

patagonia®のグッピーフレンド・ウォッシング・バッグ
今やほとんどの人が持っていると思われるフリース製衣類。フリースはプラスチック系の合成繊維のため、洗濯のたびに何千ものマイクロファイバーが抜け落ちて海へ流出し、それは海の小さな生命体に脅威を及ぼしてしまう可能性がある。そこで、〈パタゴニア〉は“今、できること”として、高品質なフリース製品を選ぶこと、洗濯の回数を減らすこと、そしてフィルターバッグに入れてろ過することを提案。フィルターバッグは衣類の磨耗や摩擦を防いでくれるうえ、洗濯機の圧力を受けにくいので、繊維の抜け落ちが減る。洗濯後はバッグ内に残ったマイクロファイバーを処分すればOK。
グッピーフレンド・ウォッシング・バッグ¥3700/パタゴニア 日本支社 カスタマーサービス☎0800-8887-447

natracare の紙ナプキン(写真上)
生理用品に使われている、経血をゲル状に固める高分子吸収剤の原料は、ほとんどが石油由来のプラスチック。〈ナトラケア〉は、木のセルロースパルプを独自の技術で圧縮することで、薄くて漏れにくい天然素材のパッドを実現。また、個包装資材や箱に至るまで、生分解可能なとうもろこしデンプン由来のビオフィルムを使用。肌に触れるトップシートも石油由来の化学繊維を使わず、オーガニックコットン100%。衛生面から漂白が必須の内面シートは、完全塩素フリーの酵素漂白パルプを使用。どこまでもナチュラルでありながら、薄く下着にしっかりフィットする使い勝手の良さがうれしい。
ウルトラパッド ノーマル(12個入り)¥620/おもちゃ箱☎0120-070-868

BAMBO Nature の紙おむつ(写真下)
環境への負荷を考えたら布おむつを使うほうがよいことはわかっていても、その手間を考えるとなかなか踏み出せない……。そんな忙しい現代人にオススメなのがこちらの紙おむつ。国産の紙おむつと同等の機能性でありながら、表面材から吸水材に至るまで、石油由来のプラスチックや不織布、化学物質などは不使用。植物性セルロースやFSC認証を受けた(環境保全に配慮し、持続可能な形で生産した)森林から伐採した木材のパルプを使用している。デリケートな赤ちゃんの皮膚にもトラブルを起こしにくく、使用後は土に還り、焼却処理の際に有害な煙が発生する心配もなし。
バンボネイチャー(新生児用/28枚入り)¥2900/カノン☎06-6323-0252

ラバー消しゴム
いつも使っている消しゴムのラベルを改めて見てみると、“プラスチック”の文字が書かれていることに気づくだろう。現在、販売されている消しゴムは、塩化ビニール樹脂でできているものが多い。つまり細かな消しカスはすべて、プラスチックゴミになってしまうということ。でも消しゴムはその名のとおり、もともとは天然ゴム製。ゴムはプラスチックに比べて消し心地が悪い、劣化しやすい、といったマイナス面もあるけれど、消す機能としては十分。最近は、合成ゴムを主成分とする消しゴムや、PVCフリー(非塩ビ素材)の消しゴムもあるので探してみて。
ラバー消しゴム(右から)¥80、¥100、¥1200、¥1300/ブンドキ shop@bundoki.com