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1万人の子どもがLGBT家族で育つ…フィンランドに学ぶ「多様性」

急増する「レインボーファミリー」とは

4つの「異なる家族の形」

フィンランドには、「レインボーファミリー」と呼ばれる家族の形がある。

レインボーは、LGBT(レスビアン、ゲイ、バイセクシュアル、トランスセクシュアル)のシンボルカラー。レインボーファミリーは、広義には少なくともカップルの一人が、自分をLGBTと感じている人の家族を指す。より狭い意味では、同性カップルの家族を指して使われる。

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フィンランドでは、人口の約5〜15%がLGBTと推定されている。自分の性的指向を何とするかは主観的な判断である。ただし、それは必ずしも固定されたものではなく、人生の過程で流動することがあるものとされている。

レインボーファミリーは、当事者の間で使われ始めた名称だが、フィンランドの社会保険庁が「異なる家族の形」として挙げる4つの家族の形の一つであり、公式な名称でもある。「異なる家族の形」は多胎児ファミリー、レインボーファミリー、ニューファミリー、ひとり親ファミリーの4つ。

 

多胎児ファミリーは、双子、三つ子、四つ子などがいる家族。また、同時に複数の養子がいる家族も含まれる。

ニューファミリーは再婚による家族で、少なくとも片方に、前の結婚や事実婚で生まれた18歳以下の子どもがいて同居している。

一人親ファミリーは、親一人と子どもから成る家族。未婚、離婚、離別、死別などのケースがある。

基本的には社会保障や手当についての原則は、法律婚(正式な結婚)でも事実婚でも同じだが、上記4つの「異なる家族」については、別の配慮や規定がされている。