衝撃のLINEが続々と

筆者は東京在住。中学生と小学高学年の子どもがいる母親です。
2月27日夕方から夜にかけて、SNSにママ友からの悲痛の叫びが飛び交いました。

「安倍首相、全国で小中高の休校要請」

今は、未知のウイルスの感染拡大という未曽有の大問題が目の前にある緊急事態。実際世界中で感染は拡大しており、一人一人が緊急事態と認識しなければならない状況です。ただ一方で、27日の安倍首相の発言には、「全国一斉にやる必要があるのかな」「これって『親だったら当然自己責任で休校対策するよね』前提で、しかも基本母親だよな……」というモヤモヤは拭えませんでした。何より、テレワークのできない職種の親への配慮、ひとり親への配慮がまったくないことが残念でした。福田和子さんも別の記事で書いていたように、育児の大変さの認識があれば、言い方は違ったのではないだろうかと感じたからです。

あまりに突然の発表に、マジ? と思った人が多いのではないだろうか Photo by iStock

同じような意見が多く出たのでしょう。29日の18時から安倍首相が行った会見では、「断腸の思いで休校要請を決めた」「負担をかけて申し訳ない」などの発言が出ました。現在、自治体によって低学年は生徒を受け入れるなどバックアップ体制を作ったところもありますし、3月2日には休校の影響によって給与が減額する場合は、国が補填するとも発表しました。簡単にテレワークのできない職種、日々の仕事や給食が生活にとても重要な家庭へのサポートを進めていることに少しホッとしています(財源の不安はありますが)。

いずれにせよ、残念などと言い続けていても仕方ありません。そこで、視点をガラリと変えて、3月2日からひと月以上、子どもたちにとっても充実した時間にするためにはどうしたらいいのかを考えることに。公立小学校の教師を13年間つとめ、現在は「探究学舎」の講師をつとめている森田太郎さんに「せっかくの時間を子どもにとっても大人にとっても濃厚にするための秘訣」をお聞きしました。連載「タロー通信/風の扉」でもお馴染み「型破り教師」です。学校でも探究学舎でも「タロちゃん」と言われているので、ここではタロー先生と呼ばせていただきます。

「タロちゃん」こと森田太郎さん(写真右)と探究学舎代表の宝槻泰伸さん 写真提供/探究学舎

3月、授業の多くは「試験か行事練習」

「勉強について不安な人が多いと思うんですよね」と切り出すと、タロー先生はこう言いました。

「まず、『勉強すべき時期に学校がなくなるから不安』と思う方々に伝えたいのは、3月のこの時期、通常は公立校でそんなに新しいことは学びませんということです。各単元はそれぞれ学習のまとめやふりかえりの時期に入っています。残っていたとしても、1単元あるかないかだと思います。また、高学年になると、卒業関連の『行事練習』に割かれる時間が多くなります」

それを聞くと少しホッとしますが……。ではそのひと月、より充実させるにはどうすればいいのでしょう。