新型コロナの難局を乗り切れ!「できるリーダー」の意思決定法
「歴史から学ぶ」攻守の4つのポイント今こそ歴史から学ぼう
新型コロナウィルス感染症(COVID-19)の感染拡大が止まりません。予防対策も確立できず、拡散対策も「閉じこもり、嵐が過ぎ去るのを待つ」という施策しか取れないでいます。
この原稿を書いている2月28日段階で政府は全国の小中高校や特別支援学級などの臨時休校を3月2日から春休みまで要請。今後2週間の大規模イベント中止・延期を要請。国交省発注の公共工事、一時中止や延期。リーマンショック超えの金融危機も叫ばれ、実際、経済活動が止まる方向に進む中、リーダーは難しい舵取りを突きつけられています。
100%の正解がなく、どちらを選んでもリスクがある中、企業独自の基準に基づく独自判断が求められるからです。

緊急時こそ、リーダーの胆力が伴う、判断力が求められますが、えいやで決められるほど簡単ではありません。今、考えてもわからなければ、歴史から学びましょう。
今回は、ベストセラー『「超」入門 失敗の本質 日本軍と現代日本に共通する23の組織的ジレンマ』で歴史と戦略の大家である鈴木博毅氏へのインタビューより、緊急時にリーダーの意思決定を助ける、歴史から学ぶ攻守の4つのポイントを解説します。
(1)「自分に都合の悪い情報」に目をつぶらない
(2)「過去の成功パターン」にとらわれない
(3)「増えていく事実や行動」を探して、先回りする打ち手を考える
(4)「新しい形の情報」を生み出して人を動かし、消費を喚起する
以上の4つのポイントについて、順を追って見ていきます。