新型コロナ騒動は「日本社会に対する不信」の現れである

「ちゃんと休める社会」だったら違った
赤木 智弘 プロフィール

「ちゃんと休める社会」だったら

さて、僕は日本社会というのは、新型コロナ騒ぎのような状況に極めて弱い国であると考えている。

理由は極めて単純で、労働者の立場が弱く、社会保障が脆弱な社会だからだ。手洗いやマスクなど、現在の日本ではなぜか新型コロナの感染予防の話ばかりが広まっている。しかし、予防と同じくらいに重要なことがある。それは「咳や熱が出たら、ちゃんと休む」ことである。これは新型コロナだけではなく、毎年のように流行するインフルエンザや、普通の風邪でも同じことである。

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わずかな身体の異変でも、ちゃんと休める社会であれば、症状がある人だけ休めば良いのである。逆にいえばちゃんと休める社会ではないから、一斉の休校やイベント中止要請などのような、大ごとにしなければならなくなるのである。

また、日給や時給制で働く労働者にとっては、数日の休みが収入に大きく響いてしまうから、多少の体調不良では休めない。パートやアルバイトにも有給休暇の制度はあるが、制度を知らない、使わせない経営者がほとんどである。だいたい総理大臣が「経済界に有給休暇を取りやすいように対応をお願いする」などとトンチンカンなことを言っている時点で絶望的である。

 

給料の補償の問題も、ちゃんと社会保障が整備されていれば、わざわざ別立てで特別措置を行う必要などない。普段から十分な社会保障がないから、こうした問題が発生する度に給付だ補償だなんだと、その場しのぎで金を出したり出さなかったりと、方や給付が受けられる人、方や受けられない人を生み出してしまうのである。

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