「女の得」は「女のリスク」だった

もちろん、これは出会い系をやっている一部の男性の話であって、日本人男性がみんながこうだと結論づけるつもりはない。ただ、こういう女性へのセクハラやジェンダー観の押し付けを挨拶代わりにしてくる男性が一定数いるというのは事実だし、そういうハラスメントが何となく許されてしまっているという空気感があることも否定できないだろう。

〔PHOTO〕iStock
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だから僕が思っていた“女の得”は、そっくりそのまま“女が背負わされるリスク”になりうるのではないかと思ったのだ。

・男からチヤホヤされる
 ⇒意思を持った人間ではなく性的物体として女を見る男の多さ

・仕事などで過度な義務を与えられない
 ⇒重要事項の決定に関われない

・同じ本番アリの風俗だったらゲイ風俗よりソープの方が断然稼げる
 ⇒暴力的な客の多さと身体的リスクを考えたら比較対象にならないし、「肉体でより多くの金を稼げる=それだけ性的搾取されやすい」ということの現れ

・顔に自信がなくても女は化粧でごまかせるけど男は整形するしかない
 ⇒男は化粧してはいけない、そんなのはホモっぽい、という男自身が男にかけている呪い

・最終的には専業主婦という選択肢がある
 ⇒重要事項の決定に関われない社会で収入源を断つことは発言権や自由を失うリスクを伴う

そう感じた時、僕は「女は得でいいな」と言うのをやめた。