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VUCAの時代に必要な「問題発見力」を高める思考回路とは

連載『問題発見力を鍛える』vol.1

デジタル革命のインパクト

デジタル革命は私たちの生活を大きく変えました。その代表選手としてのスマートフォンの流行の先駆けとなったiPhoneが発売されてから約13年が経ちました。日々の生活ではその変化に気づきにくいものの、例えば「15年前」と現在を比べてみれば、私たちの生活がいかに「スマホ中心」になっているかが改めて認識できると思います。

電車の中でふと回りを見渡せば、ほとんどの人が(新聞ではなく)スマホに目をやり、買い物や様々な予約は店舗に行かずに「いつでもどこでも」スマホで済ませることができるようになりました。

また、「お茶の間の風景」もテレビを中心として家族が集まる「1対N」の関係から、各自が自分のスマホやタブレットのコンテンツを見る「N対Nの関係」へと変化しています。

 

このような変化は、ビジネスのやり方や考え方もこれまで日本が圧倒的な優位性を気づいてきた「モノづくり」中心の考え方を根本的に変化させる必要性へとつながっています。

もう一つのデジタル革命のインパクトとして挙げられるのがAIやロボットの飛躍的発展です。人間の様々な仕事がAIやロボットで代替することが可能になっています。そのような技術革新を背景として、今後10年から20年で仕事のやり方は大きく変化することになるでしょうが、具体的にどうなっていくかは技術の変化やそれに対する人間の考え方次第でどうなるかは予想が困難です。

このように変化が大きく先の予測が難しい時代はVUCA(Volatility(変動性), Uncertainty(不確実性), Complexity(複雑性), Ambiguity(曖昧性))の時代と言われています。そのような時代には必要となる人間のスキルも大きく変化する必要があります。

その大きな側面の一つが「問題解決から問題発見へ」です。