定年後に「自宅を売った」人たち…そのヤバすぎる末路

「不安」が人生を支配する
週刊現代 プロフィール

「小さなマンションへ」は大間違い

経済的な問題だけではない。まったく新しい環境に移り住むことで、つらい晩年を迎える恐れがある。

「利便性がよいからという理由で、持ち家を売却してマンションに住むのは、あまりお勧めはできません」

こう話すのは不動産コンサルタントさくら事務所の長嶋修氏だ。

「定年後の住み替えの場合、都心のマンションやちゃんとした事業者が運営する高齢者専用マンションに住むならいいですが、資金の余裕がなく、郊外のマンションを買うのは危険。郊外のマンションには修繕費を十分に積み立てていないところも多い。

これからの時代、建物の修繕が行き届かず廃墟のようになる物件が増えていきます。
若い人なら別のマンションに移り住むこともできますが、高齢になるとよい物件があっても体力やコストの問題から、簡単には引っ越せなくなる。

そうなると、朽ちたマンションに住み続けることになります。外観が傷み、櫛の歯が欠けたように空き部屋があるマンションが増えると、必然的に周囲の治安も悪化していきます」

 

そのような環境では、明るい老後の生活はままならないだろう、と長嶋氏は言う。