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防衛大「教員が首謀し、約200人の学生が関与した詐欺事件」の全容

防衛省から補助金をだまし取った手口

自分の妻が経営する貸別荘に…

「まさか200人もの防衛大学生が、福利厚生を利用した『補助金詐欺』の片棒を担いでいたなんて誰も思いませんよね。これだけ大きな詐欺事件だったのに、事件そのものを知らなかったという人が大半なのではないでしょうか」

今回情報提供してくれた防衛省関係者は、こう話す。

事件自体は、昨年9月18日に自衛隊によって発表されている。まず、その中身を確認しよう。

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防衛大学校訓練部の40代の3等海佐が同日、陸上自衛隊の警務隊(自衛隊内の司法警察職務にあたる組織)に逮捕された。容疑は、自分の妻が経営する貸別荘に、実際には宿泊していない隊員やその家族が宿泊したと虚偽申請し、防衛省から支給される補助金をだまし取ったというもの。

少し説明が必要だろう。自衛隊員の福利厚生事業を担う「防衛省共済組合」では、提携する宿泊施設に自衛隊員とその家族が宿泊する際、1人1泊につき補助金2000円を支給している(同額が宿泊代金から差し引かれるようになっている)。3佐はその仕組みを利用し、いわば「カラ宿泊」を大量に申請したというわけだ。

 

防衛大は「個人が特定される」として3佐の氏名や年齢を公表せず、また警務隊が捜査中であることを理由に、詐取した金額も明らかにしなかった。

しかし先の防衛省関係者によると、防衛大側がこの3佐の氏名や年齢をはじめ、詳細を明らかにしない本当の理由は、実は事件に多数の防大生が絡んでいたためなのだという。詳細を聞いてみよう。