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新型コロナに苦しむ韓国で「左派の文在寅叩き」が加速…急先鋒の素顔

韓国政界が恐れる「デスノート」の使い手

143万人の文在寅大統領「弾劾請願」

3月1日は、日本統治時代の1919年に朝鮮半島各地で起きた独立運動を祝う「3・1節(サミルジョル)」だった。

昨年は100周年を派手に祝ったが、今年は新型コロナウイルスの発生によって、静かな記念日となった。

文在寅大統領は記念演説を行い、注目された日韓関係について「日本はいつも最も近い隣人だ」と語るなど、批判を抑えて対話を呼びかけたが、日本政府が「韓国側の責任による善処」を求めている徴用工判決問題での具体的な提案はなかった。一部で懸念されていた、日韓軍事情報包括保護協定(GSOMIA)の破棄を巡る挑発的な発言もなかった。日本政府関係者は「今年はコロナ一色。(日韓関係について)それどころじゃないという危機感が出ていた」と語る。

新型コロナ騒動で、韓国の政権・与党は苦境に立たされている。

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韓国大統領府ホームページの国民請願コーナーでは2月4日、「今回のコロナ事態の文在寅大統領の対応を見れば見るほど、韓国ではなく中国の大統領のようだ」として、文氏の弾劾を求める請願が始まった。3月2日現在、この請願数は実に143万人を超えている。同じように「中国人の韓国入国禁止」を求めた請願数76万人余の倍近い数字だ。

韓国内では「マスクが足りないのに、中国に大量に送付するなんておかしい」「文在寅政権の初動対応に問題があった」「諸外国から韓国人の入国規制をかけられる失態を演じている」など、新型コロナ対応に対する不満が渦巻いている。もちろん、これらの相当数は、日本の安倍政権に向けられた批判と似通っていて、全部が全部、文政権の責任とは言えない。

 

ただ、韓国では4月15日に総選挙が控えている。今回の総選挙の結果は次回の大統領選にも大きな影響を与えるだけに、文在寅政権が抱く危機感は深刻になる一方だという。