新型肺炎でスタグフレーション(不景気と超物価上昇)が日本を襲う

石油ショックの恐怖再び…!
宿輪 純一 プロフィール

スタグフレーションは「外」から

スタグフレーションの大きな原因、もしくは引き金というのは、経済のメカニズムにとって外部的な要因であるという特徴を持つ。

「石油ショック」の時はアラブ戦争を背景として石油輸出国機構(OPEC)が石油価格を約4倍に引き上げたからである。「フランス革命」の時も、アイスランドの火山が爆発したことが原因で日照時間が減り農作物不作がもたらされた。

今回のスタグフレーション懸念も、中国武漢を発祥とする「新型肺炎」という未知の病気によってもたらされた。

このようなスタグフレーションという経済現象の場合、対処法は、当初の緊急輸血的な金融緩和はやむを得ないとして、現在進めている「平常値まで戻す」という基本方針に戻していくことが大事となる。

それよりも、そもそもの外部の原因の解決や対応をしっかりやることが大事となる。石油ショックの時は、第1次の時は影響が大きかったが、第2次の時はそれほどの影響は出なかった。「ショック」に対する備えがある程度、とられていたからである。

今回の「新型肺炎」は、2002年の「SARS(重症急性呼吸器症候群)」の事例と同様にコロナウィルスによるものである。SARSの場合、特効薬もなかったが、うがい、手洗い等の徹底で3ヵ月で収束した。

 

結局、モノの供給不足の原因に対応をすることが、スタグフレーションの防止にもなる。ちなみにSARS騒動の場合は、終息の目途が付きそうなころから、株式などの金融市場の戻りは早かった。