新型肺炎でスタグフレーション(不景気と超物価上昇)が日本を襲う

石油ショックの恐怖再び…!
宿輪 純一 プロフィール

まさに今、注意が必要

現在、新型肺炎(コロナウィルス)の影響で、中国の生産および供給(流通)が激減している。かたや、おカネの方は各国の異次元の金融緩和が続いている。さらに新型肺炎の経済への悪影響が拡大したり、パニック的な社会問題が発生したら、更なる金融緩和を実行する姿勢を、米国や日本など先進国を始めとした中央銀行は、その対処策として、さらなる金融緩和を実行する姿勢を示している。中国自身も今回の新型肺炎の対応で、すでに断続的に様々な「更なる金融緩和」を行っている。

確かに、おカネは経済を人体に例えると血液ともいえるので、そのような事態に金融緩和は「緊急時の輸血」のような要素がある。更なる金融緩和で“存亡の危機レベルの状況”は脱することはできるが、スタグフレーションのリスクが高まる。

中国のグローバルな貿易に占める割合は、年々拡大し影響力を大きくしている。そして、今回の状況は、商品面では中国商品が減少する「供給ショック」ともいえる状態にもなっている。ちなみにパニック的な要素も発生しており、「石油ショック」の時にも発生した「トイレットペーパー」不足も発生している。 

 

現在、モノが不足し、おカネが過大にある状況であり、パニック的に一部の物価が上昇を始めている。まさに、スタグフレーションが始まっていると言っても過言ではない。

その「経済」の合併症ともいえる、不景気とハイパーインフレが同時進行する「スタグフレーション」に最大限の注意を払わねばならない。