新型肺炎でスタグフレーション(不景気と超物価上昇)が日本を襲う

石油ショックの恐怖再び…!
宿輪 純一 プロフィール

歴史に見るスタグフレーション

筆者がみるに、その現象は歴史的にも繰り返されている。現代に近い順にいうと、まず「第1次世界大戦後のドイツ」を中心とした不景気と超物価上昇のスタグフレーションがある。この時は戦費確保のためドイツは紙幣をまさに大量印刷した。しかし、それだけではスタグフレーションにならない。

ドイツでは第1次世界大戦後、ベルサイユ条約で課された厳しい賠償に抗議の意味もあり、ルール工業地帯を中心にゼネスト(大規模なストライキ)が行われ、まさにモノの供給が滞ったのである。

 

さらに、歴史をさかのぼると「フランス革命」もそうである。革命前夜、対外戦争と貴族の浪費、米国への投資バブル崩壊、米国独立運動への援助で、フランスは国債等を大量発行し、おカネの供給過多になる。そこに小麦をはじめとした農作物不作が重なったのである。モノの供給が激減した。実際に価格の問題を超えて、パンが作れなかったのである。