新型肺炎でスタグフレーション(不景気と超物価上昇)が日本を襲う

石油ショックの恐怖再び…!
宿輪 純一 プロフィール

スタグフレーションが起こる時

経済学では、“ハイパー”=“高度”=“超”という表現は10%以上のことを示す。筆者が調べてみると、スタグフレーションの時には「ハイパーインフレ」になる事が多い。通常の経済状態の時には“ハイパー”にはならない。モノとおカネのバランスでいうと、おカネの方だけの大量供給ではハイパーインフレにはならないということである。

不景気でハイパーインフレーションを含めたスタグフレーションになるのは、実は「モノ」の供給が激減して、「おカネ」が大量供給されているというアンバランスが発生しているときである。つまり、モノとおカネの"双方の原因"が重ならないとならない。さらにいうとモノの原因も、製造工程とかそういうレベルの問題ではないことが多い。

 

過去の事例でいうと、1970年代がそうである。この時は、いわゆる「石油ショック」の時期である。原油という経済にとって非常に大切なモノが供給サイドの問題を抱え、原油価格も約4倍になった。石油ショックの時期が、マイナス成長の不景気と約20%以上のハイパーインフレが共存した時期である。