新型コロナ「総理独断」の厳しすぎる現実

これから起きる大混乱は計り知れない
山下 祐介 プロフィール

おかしな判断、計り知れない迷惑へ?

前に示した「安倍総理への公開書面」では、こうも警告しておいた。

「絶対的権力は絶対的に腐敗する」というよく知られた名言がある。選挙に勝利し、権力に酔いしれているのかもしれないが、絶対的権力こそ怖いものはない。

それは必ずやおかしな判断を引き起こし、国民に計り知れない迷惑を与えることになると。

それゆえ総理にできることは、その権力を利用して、自分に集まった過剰な権力を一刻も早く解体してしまうことだと。そうすれば、今ならまだ有能な総理の一人としてきちんと評価されて終われるはずだと。

全国一律の小中高校の4月までの全国一斉臨時休校は、まさにその「おかしな判断」「計り知れない迷惑」の現実化になりそうである。

〔PHOTO〕gettyimages

政府は責任をとるという。

だが、どうも「お金さえ払えば何となるんだろう」というもののようであり、その具体策も決めないままの見切り発車であった。

 

学童保育を充実させるというが、医療も教育も保育も人手は足りず、学校を閉校して各現場の職員が自分の子どもの対応に向き合うことになれば、どうやって人手をやりくりするというのか。休職保障で解決する問題ではない。

学校には様々な機能があり、地域にとって、職場にとって、社会にとって、なくてはならないものである。学校抜きに国家は成り立たない。休めばよいというものではない。

もちろん1週間、2週間なら対応可能かもしれない。しかし何も準備なしにいきなり1ヵ月などは無理だ。それも子どもたちを外出させずになど。

これから起きる混乱は計り知れない。