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コロナ感染、日本人が見落としがちな「手洗い」の意外な落とし穴

じつは洗い残し、洗い漏れが多いんです
村上 和巳 プロフィール

まず、手の部位について写真に示す。少しでもわかりやすく説明するために一般的な名称と解剖学的な名称が混在しているのはご容赦願いたい。

まず、担当編集者にパンフレットや動画を見てもらい、見よう見まねで推奨される手洗いを行ってもらった。

(1)水で手を濡らす→(2)手のひら→(3)手の甲・指の間→(4)指の間→(5)爪先・指先→(6)人差し指と親指の間と親指→(7)手首→(8)石けんを十分洗い流してタオルで手をふいて乾燥させる。

ちなみにこの順番は解説しているパンフレットや動画によってやや違うが、順番は違っていてもこれらをすべて実践すればよい。さて、ではこの過程ではどこに落とし穴があるのか、順を追って解説したい。

(1)、(2)手の平中央のくぼみまで反対側の手の母指球を完全にスライドさせて十分にこすり洗う
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まず、手を水で塗らした後、最初行うのが(2)。一般にトイレ後にちょこちょこ手の平を申し訳程度に軽くこすっている程度の人も多いだろう。

ただ、手の平の表面はご存知のように線状の皮膚紋が多く、前述の写真で示した母指球(ぼしきゅう)、小指球(しょうしきゅう)に囲まれる手の平中央のくぼみがある。十分にこすらないと、こうした部分が洗えていない可能性がある。

 

これを防ぐためには、手の平中央のくぼみまで反対側の手の母指球を完全にスライドさせて十分にこすり洗うことだ。

(3)はパンフレットや動画では、片方の手の平をもう片方の手を平行に乗せて上下にこすり洗う動作が紹介されている。ただ、見よう見まねでこの動作を行うと、爪の表面部分を十分に洗えてないことも多く、さらに母指球、小指から小指球の側面の洗いが抜け落ちることが起こり得る。

(3)上:母指球、小指から小指球の側面の洗いが抜け落ちている。下:手の甲を握るようにしてスライドさせながら十分にこする
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改善対策としては、手の甲に載せるもう片方の手を垂直、すなわち手の甲を握るようにしてスライドさせながら十分にこする