いわゆる隠れ鉄道研究会を含めれば、かなり多くの高校に鉄道研究会が存在するといえそうだ。この中で、共立女子高校の名前が出てきたのは時代の流れであろうか。
鉄道研究会と言えば、ほぼ全員男子というのが、かつての常識だったはずだが、「鉄子さん」の存在が知られるようになってから10年以上経つ。時代の流れとはいえ、女子高で鉄道模型コンテストに応募し、しかも好成績を収めるところが素晴らしいと思う。
話を戻して、ではなぜ、こうした名門進学校に鉄道研究会がきまって存在するのか。これは、名門進学校に限らないけれど、鉄道研究会で活動しようとする生徒、いわゆる鉄道ファンに見られる性格、趣向、体質が関係してくるのではないだろうか。
まずは、鉄道車両の仕組みやメカニズム、動力機構、電気系統に関心が行けば理系に強くなる。いわゆる技術的な興味だけではなく、数学にも強ければ学力は高く、進学校に入学できるであろう。
一方、文系的な知識としては、路線を中心に地理に関心が行き、その方面の知識に強くなるだろう。世間一般にはマイナーな地名であっても、鉄道の要衝であれば、それは鉄道ファンとしては常識である。鰍沢口(かじかさわぐち)、黄檗(おうばく)といった難読駅名や姫新線(きしんせん)といった路線名も難なく読めるようになれば、漢字の知識にも長けるので国語力のアップにもなろう。