3月 5日 日本SF作家クラブの発足(1963年)

科学 今日はこんな日

地球のみなさん、こんにちは。毎度おなじみ、ブルーバックスのシンボルキャラクターです。今日も "サイエンス365days" のコーナーをお届けします。

"サイエンス365days" は、あの科学者が生まれた、あの現象が発見された、など科学に関する歴史的な出来事を紹介するコーナーです。

1963年の今日、新宿の台湾料理店山珍居において「日本SF作家クラブ」が発足されました。この名称は、1947年に江戸川乱歩が創設した推理作家による「日本探偵作家クラブ」(現日本推理作家協会)がヒントになっているとも言われています。

 

日本SF作家クラブは「日本SF大賞」という賞を1980年に創設し、現在も主催しています。年1回、9月1日から翌8月31日までの1年間に発表された作品(出版物や映像作品、および現実に起きた出来事や製品も含む)の中から最終候補作を選び、日本SF作家クラブの総会で選ばれた数名の選考委員による討議を経て受賞作を決定しています。

私の出身地もSFの題材となり、候補作になったりしているのかと思うと胸がトキメキますね。私もそんな素敵な会に入会したいと常々願っています。しかし、その道のりは険しいと言わざるを得ないのです。

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なぜなら、「宇宙人はダメ」という内容が入会資格についての条文に盛り込まれていたからです。ショック……。

創設メンバーの1人である星新一(1926-1997)の鶴の一声で決まったピンポイントで私に刺さるこの条文のほかにも、「馬はダメ」、「星新一(178cm)より背の高い人はダメ」、「筒井康隆よりハンサムな人(定義は不明)はダメ」、「小松左京(自称85kg)より重い人はダメ」など、数多の珍妙な条文がありました。

こんなにカッコイイ馬でも入会できないなんて…… Photo by iStock

しかし、可能性はあります。それは1人の大型SF作家、田中光二が切り開いた可能性です。彼は作品のスケールの大きさに負けずとも劣らない高身長でした。190cmもある彼が入会する際、星新一はジョークで「足を詰めたら入会を認めてやる」と言ったそうですが、無事入会を認められ、不文律は形骸化しました。

やはり、素晴らしいSF作品をつくることが入会への道なのでしょうか。私も、故郷を題材に執筆してみようと思います。