# 外交

新型コロナ、「マスク売り切れ」騒動だけじゃすまない「日本の大問題」

グローバルリスクへの備えは十分か…?
大原 浩 プロフィール

基本単位は今でも国家だ

グローバル化推進論者は、まるで多国籍グローバル企業が国家の上に立つような論調だが、これだけ、通信や交通が発達した現在でも、統治の基本単位は国家である。

国連は、元々(今でも)戦勝国連合であるし、同業組合のようなもので、最終的決定権は持たない。メンバーが合意しなければ何事も進まないのだ。さらに、最近ではWHOを始めとする組織も、共産主義中国などの特定国の利害を忖度している疑惑が数々浮上している。

島国で戦後70年間も平和が続いてきた日本人は、「国家に守られる」重要性を無視しがちだが、海外に頻繁に出かければ「国籍」を意識せざるを得ない。

例えば、今回武漢にチャーター機を飛ばして自国民を「救出」したのは日本だけではないが、概ね先進国に限られる。どこの国に属するのか=国籍によって生死が分かれる場合もあるのだ。

どのような理由にせよ感染が広がったダイヤモンド・プリンセス号から、チャーター機で脱出した人々も(概ね先進国の)「自国民」に限られる。

 

巨大なグローバル企業であっても、最終的には国家の指示に従わなければならない。今まで、国境が無きがごとく振る舞ってきたGAFAに対して、各国政府が厳しい対応を取り始めているのは、9月30日の記事「もう特別扱いはありえない GAFAの栄華は終わることになる」で述べた。

経済・社会の基本単位が「国家」であることはこれから、ますます意識されるであろう。