「LGBTだから」じゃないんだ!

「女ふたりで子育てするのは、難しいのかもしれない」、そう思うと毎日、悶々としました。まわりの友達に相談しようにも、子育てをしているLGBTの友達などいません。ツテをたどっても、誰も「そんな家族は知らない」と首を横に振るばかり。

そうこうしているうちもピリピリした食卓は続き、娘は相変わらず大きな目で睨みつけて、私を絶望的な気持ちにします。「娘の顔を見るのもツラい……」。小学生になった長男が、私の気持ちを察して娘を注意するようになり、私はさらに追い込まれました。

子どもにまで影響を与えて、私はどうしようというんだ。
自分らしい暮らしを手に入れたのに、どうしてうまくいかないんだろう?
愛している人が愛している子どもなのだから、愛せると思っていたのに。
それに私はすでに母親なのだから、もうひとり愛したらいいだけなのに。
相手は子どもなのに、私はなんて大人げがないんだろう。

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そもそもLGBTファミリーなんて全然出会えないのです。さらに同じような悩みを抱えている家族を探すなんて……、見つかりそうにありません。それでも諦めきれない私は、子どもが寝静まったあとにパソコンに向かいました。そして検索バーに、その時の思いを正直に綴ってみました。

連れ子がかわいく思えない。

それは認めたくない事実でした。娘のいいお母さんになりたくて必死に頑張ってみたけれど、どうしてもダメ。そしてエンターキーを打ち、並んだ検索結果の一行に、私の目は吸い寄せられました。それは子連れ再婚をした男女のご夫婦の集まる掲示板でした。参加者には男性もいましたが、圧倒的に女性が多く、血のつながらない子どもを育てる苦労が綴られていました。私はようやく理解したのです。

そうか、私がずっと悩んでいたのは、LGBTファミリーになったからじゃない。
子連れ再婚だったからなんだ!