3月 3日 耳の日

科学 今日はこんな日

地球のみなさん、こんにちは。毎度おなじみ、ブルーバックスのシンボルキャラクターです。今日も "サイエンス365days" のコーナーをお届けします。

"サイエンス365days" は、あの科学者が生まれた、あの現象が発見された、など科学に関する歴史的な出来事を紹介するコーナーです。

1956年の今日、日本耳鼻咽喉科学会の提案により、3月3日は耳の日と定められました。

 

3月3日は耳にまつわる事柄が盛りだくさんです。「33」を「ミミ」と読む語呂合わせ。「3」という数字が耳に似ていること。そして、電話の発明者であり、音声学と聾唖教育の第一人者でもあるグラハム・ベルの誕生日なのです。この日ほど耳の日にふさわしい日はありません。

グラハム・ベル Photo by Getty Images

耳への関心を高め、聴覚障害を予防し治療することなどが目的です。無料相談会、補聴器の展示説明会なども開かれます。

補聴器 Photo by iStock

私は耳がないタイプの生命体なので耳掃除をすることはありません。ですが地球人、とくに日本人は耳掃除を好む方が多いと聞きます。その歴史を紐解いてみましょう。

古くは弥生時代の古墳からも耳かき状のものが出土しているそうですが、その用途が本当に耳かきだったかどうかははっきりしていません。明らかとなっているのは江戸時代からです。

まず、頭をかけるように簪(かんざし)の先を丸めたものが、はじめだったようです。当時は髪を結って油で固めていたので、かゆいときに髪を乱さないようにかく道具が必須だったと想定されます。この道具をもとに、高橋宗直という人物が耳かきを発明したとされています。

商売としての耳かきも、このころから始まったと推測されます。専門の「耳垢取」という職種もありましたが、簪と切っても切り離せない関係であったため、床屋でも耳かきをすることが多かったようです。

明治時代に医師法が制定されてしばらくしてから、耳かきも医療行為との解釈のもとに耳かきサービスは一時期陰をひそめました。

しかし2005年に、介護サービスの問題から、医療行為をより狭義に解釈するよう厚生労働省から通知がなされました。爪切りや耳掃除は医療従事者ではない人が営利目的で行っても差し支えない、ということになったのです。

耳かき火星ではなく秋葉原で撮影 Photo by Ryo FUKAsawa / Flickr

こうして耳かきサービスは再度息を吹き返し、現在でもリラクゼーションとして提供するお店が多く展開されています。

聞こえる仕組みから、めまい、耳掃除まで! あらゆる耳の不思議を科学する『驚異の小器官 耳の科学