静脈血管の痛みからの解放

小林麻央さんが逝去されて、早3年が経とうとしています。亡くなられるひと月ほど前、彼女はブログで、次のような文章を書いていました。

「鎖骨下の血管に点滴用のポートを埋め込む手術をしました。

腕の血管には限界を感じていましたし、
ポートがあれば入れられる濃い栄養の点滴などあることを知り、

タイミングを逃さないよう、
ポートの手術を受けることを心に決めていました」

小林麻央さんは、点滴用のポートを鎖骨付近の皮膚に埋め込んだことで、腕の静脈血管の痛みからようやく解放されました。

点滴用ポートとは、中心静脈から薬の点滴を行うために用いる機器の一種。おもに鎖骨付近の静脈から細いチューブ(カテーテル)を挿入し、ポート本体を胸の皮膚の下に埋め込んで、そこから薬剤を点滴して使用します。

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通常行われている腕などの末梢静脈からの点滴では、「血管が痛くて持たない。つらい」という言葉は、点滴をする多くの患者さんから聴かれる声です。このような血管があげる悲鳴を防ぐのが、ポート埋設です。ポート埋設手術をして、そこから点滴ができれば、血管の痛みや腫れから解放されます。

しかし、このポート埋設手術がなかなか進まない理由があるのです。