2020.03.01

「空気を読む」のがうまい人が、なぜか絶対にやらない「意外なこと」

日本人の空気を読む能力を徹底分析
中野 信子 プロフィール

「不安」が強いから日本は成長できた

このように、私たちは空気を読むことにあまり良いイメージを持っていないのではないかと思います。

それはなぜかというと、空気を読む行為は不安から来ているものだからです。「社会から排除されたらどうしよう」という不安から。

不安とは、そもそも持っていると辛いものですよね。何だか落ち着かないし、気分も良くない。しかし、私たちは不安だからこそ緊張感を持って外界に接していられるわけです。

人間のように、脆弱なのに狩りをしたりといろいろ動き回らなければいけない場合、自分の身を守ることが最重要課題になってきますから、常に不安を持っておく必要が出てきます。

つまり不安がセンサーなのです。不安センサーがあるから、いち早く危険に気づき対処することができるわけです。不安なく生きるということは、とても危険なこと。

実際にスタンフォード大学で10歳前後の児童1528人に対し80年間にわたって実施された縦断研究では、不安傾向が強い人のほうが長生きするというデータが出ているのです。

 

だから、無理に楽観的になろうとしたり、笑顔ですごしたりする必要はないと思います。無理して笑うと余計不安になりますし。陽気な人が多いと言われるアメリカ西海岸は、実のところはうつが多いとも言われています。

弱みは、人間の生存戦略上なくてはならないものなのです。不安が強かったからこそ、日本はここまで成長したとも言えるかもしれません。

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