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新型コロナで大激変、いよいよ日本から「モーレツ社員」が消える…!

「新型コロナ後」の世界は大きく変わる
藤野 英人 プロフィール

「健康経営」はコストなのか…?

実のところ、新型コロナウイルス問題が起きるよりもずっと前から、多くの企業は「体調不良の従業員は休ませて回復に当たらせるべきだ」という考えが広がってきていました。

〔photo〕iStock

みなさんは「健康経営」という言葉を耳にしたことがあるでしょうか? 

これは、企業が従業員の健康の重要性を認識し、従業員への健康情報の提供や健康投資を促すしくみを構築して、生産性低下防止、医療費抑制、企業の収益性向上を目指す取り組みのことをいいます。

この言葉が大きく取り扱われるようになったのは、5年ほど前のことです。

2015年に経済産業省と東京証券取引所による「健康経営銘柄」の選定が始まり、私もその基準を検討する会議に参加していました。今では多くの経営者や評論家、コンサルタントが「健康経営」という言葉を使いますが、当時「健康経営」という言葉はまだ一般化しておらず、なんとなくいかがわしいイメージを人に抱かせたものです。

 

そもそも「健康」と「経営」を結びつけて考えられることがほとんどなかったため、「健康経営」という言葉には、異質なものを無理に結びつけたフランケンシュタインのような印象があったように思います。

そもそも「従業員の健康」に関しては、長きにわたり「コストなのか投資なのか」という議論が続いていました。企業にとって、社員に有給休暇をきちんと取得させることや健康診断を受けさせることなどは国からの要請を受けてやってきたことであり、それまではどちらかといえば「コスト」ととらえる経営者が多かったと思います。