新型コロナ、全日本人が知っておきたい「大騒動の論点」

検査は万能なのだろうか…
原田 隆之 プロフィール

真陽性、真陰性の割合が多いのが、言うまでもなく良い検査であるが、今回のPCR検査はそうではない。

検査の精度を表す指標に、「感度」と「特異度」というものがある。それぞれ次のように計算する。

感度=a/(a+c)
特異度=d/(b+d)

感度というのは、式からわかるように、実際に感染している人を、検査で正しく陽性と判定する割合のことである。これは検査に見落としがないことを表す指標である。

一方、特異度とは、実際に感染していない人を、検査で正しく陰性と判定する割合のことである。これは除外診断に役立つ。

 

専門家によれば、PCR検査については、感度が低いと言われている。その場合は、陽性の人を見落としやすいということである。

これにはさまざまな原因があるだろうが、たとえば感染初期であればウイルスの数自体が少なく、それが見落としにつながる可能性があるといわれている。

PCR検査の感度は、40%ないし70%程度とされている。これがこの検査に関する現時点でのエビデンスである。まずはこれをしっかりと踏まえて議論する必要がある。ここで間を取って、感度50%だとすると、大雑把に言って罹患していても半分の人が検査で見落とされてしまう恐れがある。