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# 終末期医療

自宅で「自分らしい死」を迎えるために大切な「ただ1つのこと」

やまと診療所のPAが示す看取りの未来

「多死社会」のリアル

多死社会は加速している。

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2035年前後のピーク時には、年間死者数が170万人以上に及ぶ。年間の死者数がいまよりも30万人以上増えるのだ。

国はこれ以上の病床の増加は抑える方針だ。さらに、主に中小病院が経営する地域包括ケア病棟や、回復期リハビリテーション病棟の入院患者を自宅や老人ホーム等、医療機関ではないところへ返すルールを促している。

これまで死に場所の8割は病院だったが、これからは自宅での看取りが加速するのだ。

“自宅で死ぬ”とは、いったいどういうことなのか。核家族化した都市部では独居が多く、地域住民との交流も少ない。身内や親戚等は遠く離れているケースが多い。“孤独死”や“孤立死”も珍しくない。人間関係が希薄な都市生活者が、そもそも自宅で安らかな死を迎えることなどできるのだろうか。

 

その中で、「自宅で自分らしく死ねる。そういう世の中を作る」という理念を掲げるのが、都市型の在宅医療を担うやまと診療所(板橋区)。

7年前、3名ほどでスタートしたやまと診療所だが現在、非常勤も含めドクターは32名、スタッフ約80名。患者数は850名以上、年間460件以上の看取りに携わっている。