Photo by iStock
# 読書

仕事で失敗が許されない時代に「本を読む」のが大正解なワケ

読書で「人生の素振り」をしよう
ジャケ買いする、積読・併読する、感想文やメモは不要、途中でやめていい、速読はしない……。そんな常識をくつがえす読書法を提唱するのは、TBSで数々の人気バラエティ番組を手がけたプロデューサーで、著書『読書をプロデュース』を発表した角田陽一郎氏だ。現実で失敗できないからこそ、本の世界で「トライ&エラー」を繰り返そう、と提唱する角田氏。読書のすごい効用について存分に語ってくれた。

成功の裏に必ず失敗あり

人間の失敗は『こんなはずじゃなかった』というケースが大半で、それは逆に言えば『その結果を想像できなかった』からだと言えます。

Photo by iStock

でも、仮にどれほど想像力があったしても、人間が神のごとく完璧な存在になるのは不可能です。絶対に失敗しない人なんていないでしょうし、何の下積みもなく成功できるわけでもないでしょう。

僕たちは、できない経験を経たり、失敗や挫折を重ねたりして成功体験を得るものなのだと思います。

それが現状、いつの間にか「挫折を繰り返すことはムダ」「失敗はなるべく避けるべき」という環境にさらされていないでしょうか。

賞賛の陰には、努力や辛抱、失敗や挫折はつきものだと思います。

イチローさんだって、打率のトップをひた走っている絶頂のときも、素振りは欠かさなかったそうです。素振りせずにプロになった野球選手は、おそらくいないでしょう。

ちなみに、失敗には「やらない失敗(練習不足)」と「やりすぎの失敗(練習過多)」があります。

 

今は社会全体として余裕がないので、前者は「やれなかった失敗」となってしまう場合もあります。

社会に出れば、研修期間はそこそこに、いきなり表舞台に放り出されたりします。準備にかける時間は少ないくせに、猶予期間が皆無だったりするので、個人にも組織にもバッファ(遊び)がないのです。