新型コロナで倒産・収入減…「住宅ローン難民」が増加する可能性

借金だけが残る「最悪の事態」も…
山下 和之 プロフィール

延滞発生前に金融機関に相談を

では、具体的にどうすればいいのか。

何よりも大切なことは、延滞が発生する前に、住宅ローンを利用している金融機関で相談することだ。延滞が発生してからでは、担当者の心証を害して、相談しにくくなるし、住宅ローンの返済条件が厳しくなってしまう。

延滞には、意外に知られていない落とし穴があるのだ。

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ほとんどの人が、住宅ローンの金利に関しては優遇金利制度の適用を受けているはずだが、住宅ローンの契約書には、「延滞が発生すると優遇金利の適用を受けられなくなる」といった内容の記載があるはず。

つまり、延滞した翌月から金利が上がって、返済額が増加、いっそう返済が厳しくなってしまう。

たとえば、2020年2月現在、メガバンクの変動金利型の住宅ローンの店頭表示金利は2.475%だが、優遇金利制度によって0.6%台、0.5%台で利用している人が多いだろう。それが、もとの店頭表示金利の2.475%に戻るのだからたいへんな事態だ。