3月2日 ソ連の生化学者・オパーリン誕生(1894年)

科学 今日はこんな日

地球のみなさん、こんにちは。毎度おなじみ、ブルーバックスのシンボルキャラクターです。今日も "サイエンス365days" のコーナーをお届けします。

"サイエンス365days" は、あの科学者が生まれた、あの現象が発見された、など科学に関する歴史的な出来事を紹介するコーナーです。

生命の起源とは何か──。そんな果てしない問いを考えるときに、避けては通れない生化学者がいます。

それが、ソ連の生化学者、アレクサンドル・オパーリン(Aleksandr Ivanovich Oparin、 1894-1980)。今日は、そんな彼の誕生日です。

アレクサンドル・オパーリン Photo by Getty Images

オパーリンは、ダーウィンの影響を受けた植物生理学者クリメント・チミリャーゼフ(Kliment Arkad’evich Timiryazev、1843-1920)に師事し、生命の起源に対して進化論的なアプローチをする学説を唱えました。

それは、次のようなものです。

できたての地球の大気中で、ある日無機物から簡単な有機物が生まれました。それらは互いに反応しあって、しだいに複雑な有機物となっていきます。

 

熱かった地球が冷えていくにつれ、それらは雨とともに地表へと降り注ぎ、濃密な「スープ」のような海が生まれます。

その中で、これらの有機物はタンパク質や核酸といった高分子へと化合していき、やがて集まって小さな液滴となります。

この小さな液滴は、今日の私たちが持つ「細胞質」とよく似た性質を持っていました。

そう、これこそが生命のはじまり、「コアセルベート」なのである──。

オパーリンが唱えたこの学説は、「化学進化説」と呼ばれ、長きにわたって有力な生命誕生仮説とされました。

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