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「三越伊勢丹の2倍」利益をワークマンが叩き出す…!その驚異の戦略

ヒット商品を生み出す力の差
磯部 孝 プロフィール

独自の「口コミ」活用術

ワークマンは今後、口コミ効用によるヒット商品誕生の経験値から「アンバサダー・マーケティング」に力を入れていくようだ。これは、ブログ、YouTube、Twitter、InstagramなどのSNSを使ってワークマン商品を情報発信している人を「製品開発アンバサダー」と認定して製品の機能開発に参加して発信してもらう仕組みだ。

現在、20名いる同社公認の製品開発アンバサダーを来年末までに50名に増やす予定で、ワークマン発信の口コミを伝ってヒット商品を編み出すという前衛的なシステムにチャレンジするという。

芸能、有名人に頼らないものの、個人のフォロワー数は選定の参考にするのだろう。影響力が期待できる人を発掘して、ヒット商品を誕生させようという戦略は、いたって今ドキな感じを受ける。

では最後に、そんな好調のワークマンが抱える課題についても少し触れてみたいと思う。それは、客層を広げる意味での「女性ウケ」と「日常着」の強化ではないだろうか。

ワーキング・ユニフォーム業界に永らく浸かっていたせいか、お世辞にもレディスウエアにはオシャレな感じが伝わってこない。つまり、今はあまりファッションに気を使わない層に買い支えられているではないかと思う。

 

そして、現在の品揃えは総て「DOファッション」というアクションシーンを背景にした「非日常着の集合体」が選択の幅が狭くしてしまっている。これまで強みとして伸ばしてきたカテゴライズの特化をキープしたまま日常着まで裾野を広げるのは別次元の難しさと向き合わなければならないだろう。

今後も、ワークマンプラスの進化に注目したいところだ。