新型コロナの感染ルートを追う「特命チーム」が目撃した、重い現実

これは21世紀のペストなのか…
週刊現代 プロフィール

最初に聞き取り調査に入ったのは、有田病院の3階、外科病棟。Cさんが勤務していた場所だ。入院患者や面会に来ていた家族について、病院の許可の元で調査を広げていく。

「入院している父の看病には、感染が明らかになるまでは毎日のように来ていました。主治医は感染者ではないですが、私たちは濃厚接触者扱いですね。

病院からも『保健所に電話番号を教えていいか』と連絡が来ました。幸い、私に症状はないので問題なく出社していますが、事情を知る会社の同僚からはバイ菌扱い。勘弁してほしいですよ」(50代男性)

 

調査中にも新たな感染者が

院内感染がこれ以上広まれば、病院の沽券に関わる。感染ルートの特定や対応は県や保健所に任せ、病院はウイルスの「封じ込め」に努めているものの、感染者は全員海外への渡航歴がない。

誰がどのように有田病院へウイルスを持ち込んだのか、当てのない「聞き込み」が2月16日ごろから始まった。

「感染源ではないかと言われたのが、有田病院の近くにあるホテルです。中国人がオーナーで、インバウンド需要を見込んで中国人の団体客を受け入れている。

従業員やツアー参加者のリストも開示してもらいましたが、感染者と思われる人物は浮上してきませんでした。

そのほかにも、中国人が来たと思われる場所をひたすら探し回っています。そのホテル近くのコンビニやチェーンの飲食店、湯浅町に隣接する有田川町のホテルにも、中国人の出入りがあったか確認しています」(前出・和歌山県庁関係者)