新型コロナの感染ルートを追う「特命チーム」が目撃した、重い現実

これは21世紀のペストなのか…
週刊現代 プロフィール

個人情報の壁

2月16日、管轄の熱田区保健センターはスポーツクラブに電話で連絡を入れた。事務のスタッフは消毒作業を行ったが、一足遅かった。2月19日から、このジムを中心に感染者が相次いだ。

「19日に陽性反応が出た50代の女性B子さんは、A子さんが通っていたスポーツクラブのほか、発熱までに4ヵ所のジムに通っていたことがわかりました。

このあと、23日までの4日間で、実に9人がジムのつながりで感染したのではないかと推測されています。

ただ、調査の限りでは、A子さんとB子さんは同じ時間にジムを利用していません。ランニングマシンやヨガマットなど、機材に付着した飛沫から感染したと考えられます」(同・関係者)

ハワイで感染し、名古屋のジムで広がる。予想だにしない経路が浮かび上がった。感染経路が明らかになれば、営業停止や消毒など、しかるべき措置を取ることもできる。

だがすでに、感染者の行動経路を完全に追うことができなくなっているケースも出てきている。

 

その一例が、和歌山県有田郡湯浅町にある済生会有田病院で広がっている院内感染だ。

和歌山県内では、2月13日に同院に勤務する50代男性外科医(Cさん)の感染が県内で初確認された。以降、同僚医師やその家族、そして入院患者など、計13人の陽性反応が公表されている(2月25日現在)。