誰でも当事者になりうる。
だからこそ、知っておきたい

「がんと家族」をテーマにした本記事、前編・後編とでご登場いただいた3人の方々は、家族はがんとどう向き合ったらいいか、それぞれの立場で語られていた。

ドラマ『アライブ』でも、がんで妻を亡くした夫が、亡くなって半年経った後も、妻との思い出を語りに担当腫瘍内科医を訪れるといったシーンが描かれていた。ドラマの企画担当医で、日本医科大学武蔵小杉病院 腫瘍内科医の勝俣範之医師も診察時間外に、悲しみから抜け出せない、かつて担当した患者の遺族と面談し、心のうちや思い出話を聞くこともあるという。

「ご家族、とくに遺族の方で、“あの時あれをしておけばよかった”“自分が悪かったんではないか”と自分を責めたり、後悔される方はとても多いです。でも、実際にはそういう方ほど治療中に一生懸命寄り添い、しっかり支えてこられています。“がんになったのは、誰のせいでもありませんよ。十分に支えておられていましたよ”とお話をすると、少し安心されるようです」(勝俣医師)

勝俣範之医師
国立がん研究センターに20年勤務した後、日本医科大学武蔵小杉病院に腫瘍内科を開設。抗がん剤治療の第一人者であり、緩和療法に精通。誤解されがちながん情報をわかりやすく解説する。