ベビーカーで散歩させたい…最愛の子を喪った母親の願いが叶うまで

死を見つめる仕事「エンバーミング」
小泉 カツミ プロフィール

医療系サラリーマンからエンバーマーへ

日本国内でエンバーマーになるには、原則的としてIFSA(一般社団法人日本遺体衛生保全協会)指定のエンバーマー養成学校で、必要な知識の習得および研修を修了し、エンバーマーライセンス資格をとらなければならない。

養成学校は最初の6ヵ月が座学、その後エンバーミング施設で1年間インターンとして実習訓練を行う。真保さんもこのインターン時代、100体くらいエンバーミングを行ったそうだ。

「僕は、大学を卒業して医療系の会社のサラリーマンを9年半やってたんです。そこで、ドクターのサポートもしていたんですが、もっと人に喜ばれる仕事に関わりたいと思って見つけたのがエンバーマーの仕事でした」

真保さんは、関西にあったエンバーマーの学校に通い、プロのエンバーマーのもとで4年ほど働いた。その後、介護施設で1年働いてから会社を設立した。

 

「介護施設では、入所者さんの声に耳を傾け、その気持ちに寄り添うことを学びました。それがエンバーマーになって、亡くなった方のご家族に寄り添うことにつながっています。また、寝たきりの方の着替えの仕方なども学び、ご遺体の着付けにもそれが活かされています。ご家族は、自分たちがやっていたのと同じことを私がしているのを見て安心してくれる。いろんな意味で介護施設は勉強になりましたね」