本人だけじゃない。
家族も同じように抱える精神的な苦痛

がんの医療現場をリアルに描いていると評判のドラマ『アライブ』(フジテレビ系)。ドラマでは、がん患者だけでなく、家族の姿が描かれることも多い。

誰かががんになると、それは家族問題となる。がんをきっかけに生まれる家族の課題はひとつとして同じではない。さらに家族が遺族になる場合もある。

実際に家族が抱える精神的な苦痛、抑うつの程度は、患者さんご本人と同じか、またはそれ以上という科学的なデータも複数あります」というのは、国立がん研究センターの精神腫瘍科 清水研医師だ。がん=死というイメージを持つのは、家族も同じで、加えて、自分が支えなくてはいけないという緊張感と、自分の大切な家族を失うかもしれないという恐怖を抱えてしまうのだ。

ドラマの物語からはみだして、リアルな最新の「がん治療」についてお伝えしている本連載、今回は「第二の患者」と言われる家族にフォーカスを当ててみようと思う。実際にがん患者と家族はどんな悩みを抱えるのだろうか。家族とがんについて、今回は特に、親ががんになったとき、子供にがんをどう伝えていくか、親視点、子供視点で、実際に自分ががんになった親の立場、そして母親ががんになった子どもの立場の方にお話を伺った。

ドラマ(8話)では息子の再発に心を痛める母親も登場する 写真/フジテレビ