一部のコメントが賛否に
カウントされることって…

若い女性は、ただ生きているだけで性的な目を向けられることもある。顔をすっきり見せるためにVネックのセーターを着ていたら「谷間アピールかよ」と言われたり、「そんな誘ってくるような格好をして」など、なぜか叱るようなニュアンスであたかも女体が悪いかのような言葉を投げかけられたり……そんな経験のある人は、何パーセントいるのだろう。そのうち、好きな服すら着られないのかと諦めの境地に至る人も多くいるように思う。マジョリティに抗って生きることほど、面倒臭いことはない。

そもそも、身体のコンプレックスは、誰が決めるのか。

今回、下着を作るにあたって、ヴィジュアルイメージのディレクション会議にも参加して、自ら広告モデルも務めた。コラボしてくださったPEACH JOHNには、スリムなモデルさんを使わないという、大きな賭けとも思える決断をしてくださったことにとても感謝している。結果、一般の方から公募し選ばれたPEACH JOHNの下着の魅力を発信するリアルサイズモデルを起用したヴィジュアルイメージは、予想外に好意的な反応だった。

しかし、「バービー、エロ過ぎる下着モデルに挑戦 賛否両論」などと題したネットニュースが一部登場。“女性ウケは万全だが、男性からは少々厳しい意見が出てしまったようだ”と結ばれるのものもあった。もちろん、女性の中にも「太ってる人がモデルをやってる下着なんて買いたくない」という意見があった。広告なので、消費者目線からそういった感情に至るのは、至極真っ当な意見だと思う。従来の広告モデルのように細くなるために努力をしている人が、自分が目標にしてきた美の基準を壊すものに出会ったとき、認めたくない気持ちは理解できる。

ただ、「これ誰得?」とか、「需要どこにあるの?」という、ブラジャーを使わない一部の攻撃的な人達のお門違いなコメントが賛否にカウントされてしまうのは、どうにも解せない。

私は、“下着モデルをしている私”じゃなくて、自分の作った作品を見せたいだけで、そもそも女性の日用品であるブラジャーを、エロ目線で勝手に評価されたかったわけではない。そういうことを言う人達がいるから、余計なコンプレックスを抱き、日用品の悩みなのに声に出しづらくなる

写真提供/バービー