新型コロナ直撃の香港で「スシロー」が長蛇の列になっていた…!

他店が軒並み閉店に追い込まれるなかで
楢橋 里彩 プロフィール

日本発のチェーン店レストランが絶好調

こうしたなか、一部の日系飲食チェーン店が大繁盛している。世界展開している回転すし店「スシロー」と牛丼専門店「すき家」だ。ともに19年に香港に初上陸したばかりの日本の人気チェーン店である。世界一位、二位を争う物価の高い香港で、本格的な日本の味を“ホッとする”価格設定をする両店は、オープン時から話題であり、香港でも受けている。昨今のこのような状況下で果たしてどこまで繁盛しているのか。半信半疑で平日のランチタイムが過ぎに行ってみた。

全国530店舗展開する「スシロー」は海外では11年に韓国、18年に台湾に進出し、香港は3番目。19年8月に湾仔に初上陸し、2号店は今年1月に日本人が多く住むエリア・ホンハムにオープンと好調だ。元有名ホテルのシニアシェフ率いる商品開発チームが毎年70種のメニューを商品化しており、海外でも同様の商品開発チームをおき3カ月に一度はメニューを見直す。伝統的なメニューから創作メニュー、デザート、サイドメニューなどあわせて120種類、1皿12~27ドル(約170~390円)の5つの価格で提供している。

学生たちでにぎわう「スシロー 湾仔店」(写真/香港ポスト)

ビルの2階にある「スシロー」は、私が行ったときには、すでにグランドフロアから外にまで列が溢れ50組以上待ち状態。予約席は数か月先まで一杯なのだそうだ。待っている人はほとんどが学生たちだった。

一方「すき家 旺角店」は、40席ほどのこじんまりした空間だが、取材した日は外には30人ほどの行列ができていた。世界でおよそ200カ国・地域に2000店舗を展開する「すき家」は、使用する食材を調達から加工、流通、店舗での販売までを一貫して自社で運営する、マス・マーチャンダイジング・システムを導入。

一貫した安全管理体制を構築、高品質のよいものを手軽な価格で実現させている。また食の安全や品質を徹底して管理するため、全店舗を直営で運営している。海外店は中国本土、タイ、マレーシア、台湾、ベトナムなどに続き、香港は初進出。日本同様に、米はコシヒカリ、牛肉は主にアメリカ産使用し、牛丼のタレも日本と同じものを使用。

「すき家」の牛丼。丼サイズが多いのが嬉しい(写真/香港ポスト)

ファミリー層や女性客にも気軽に来てもらえるよう、丼サイズはS、M、L、LLある。牛丼(S25ドル(約360円)、M29ドル(約415円)、L39ドル(約560円)、LL45ドル(約645円))以外にも、香港オリジナルメニューが多い。オープンしてから状況はほぼ変わらず、特に今年に入ってからこの状況なのだそうだ。

 

3月上旬まで在宅勤務を強いられており、さらに学校の再開も早くて4月20日に決定しているなか、外で息抜きをする人々が増えているということなのだろう。ゴーストタウン化した深セン市と違って香港では客で溢れている光景は、中国本土とは感染拡大の危機感に温度差もあるようだ。

編集部からのお知らせ!

関連記事

ABJ mark

ABJマークは、この電子書店・電子書籍配信サービスが、著作権者からコンテンツ使用許諾を得た正規版配信サービスであることを示す登録商標 (登録番号 第6091713号) です。 ABJマークについて、詳しくはこちらを御覧ください。https://aebs.or.jp/