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トラブル続発の「JR窓口」、突然のクレカ障害はなぜ起きたのか

抜本的な再構築が必要なのか
杉山 淳一 プロフィール

「スマートEX」はなぜ利用できたのか

では、今回のクレジットカード決済トラブルの原因とは何だったのだろうか。

問題となったのは、決済と決済確認の機能だけで、指定席券の発行自体は可能だった。つまり、「マルス501」本体にトラブルはなかった。

駅の窓口で希望する列車の指定席を問い合わせ、空席を見つけて指定席券を発行するまでは問題ない。ただし、そこからクレジットカード決済するときに、カード情報のデータを取得できなかったため、現金で買うしかなくなったのである。

また、「えきねっと」などオンライン予約システムでも、指定席の検索自体はできた。しかし、空席を見つけて決済するところでストップすることになった。

指定券は決済確認後に確定するため、オンラインの指定席購入はできなかった。システムトラブル前に獲得した指定席券については、駅の窓口や券売機できっぷを受け取るときにクレジットカードで本人認証するため、ここでカード情報のデータの取得ができなかった。

 

「マルス501」が機能拡張型のシステムだと理解できれば、ほかにも納得できる事柄がある。

まず、JR東海などが運用する「スマートEX」「EX予約」は別のシステムのため影響がなかった。これは「スマートEX」「EX予約」では決済機能も専用のシステムが組まれており、マルスの拡張機能としてのクレジットカード照会を実施しないからだ。

利用者からの不満が多い「JRのサービスエリアが変わると、きっぷの受け取りができない」という問題も本件でわかった。JRのきっぷ予約サイトが独立しており、「マルス」とは連携しているけれども、他の予約サイトとは連携をしていないのである。

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