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武蔵小杉の水害タワマン「復旧費用の負担をどうするか」という大問題

あなたはどう思いますか
億単位と想定される被害総額。誰がいくら払うのかが、住民の悩みのタネだ。同じタワマンに暮らす人といえど、被害の程度や家族構成、考え方は千差万別。本当の意味で「平等」とはなんなのだろうか。

もう、どうしたらいいの

「2~3月は引っ越しシーズンで、このマンションを出ていく人も多いと思います。でも、これから住民の負担金額が決まったとしても、引っ越してしまった人におカネを出してもらうことは無理じゃないでしょうか。

かと言って、これから引っ越してくる人たちに、修理費用を払えと言っても納得されないでしょう。この件がネックになって空室が増えたら、私たちの負担分は増えていく……どうしたらいいのか、もうわからないです」

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こう語るのは、川崎市中原区・武蔵小杉駅前の「パークシティ武蔵小杉ステーションフォレストタワー」(以下、パークシティ武蔵小杉)に住む70代女性だ。

2019年10月の大型台風で、付近を流れる多摩川から水が逆流し、パークシティ武蔵小杉が浸水被害を受けたのは、本誌が報じてきたとおりだ。総戸数643戸のタワマンは、台風の日から10日以上、停電と断水に苦しめられた。

そして台風から4ヵ月近くがたった今も、地下階にある機械式駐車場と電気設備の一部は故障したままだ。復旧するまでには、まだ半年以上の時間がかかると見られる。

「何十人もの作業員が、工事のために地下に入ろうとしているのを見ました。作業が長引いているのは、部品が足りないからだそうです。

このマンションができたのは'08年ですが、タワマンはなにかと特注の部品が多く、それを一から作っているので、修理に時間がかかっていると聞きます。

 

破損箇所の修理以前に、台風直後の原状回復に相当なコストがかかったはずです。エントランス付近に積もった汚泥を片付け、下水も混ざっていたわけですからフロアの消毒も必要でした。すでに億単位のおカネを使っているのでは、と噂になっています」(30代の男性住民)