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習近平の大誤算…新型コロナ流行が「一帯一路戦略」にトドメを刺すか

今、世界が懸念を深めている

新型コロナの大きすぎる影響

すでに各地で資金ショート問題を起こし、欧米諸国や現地から「中国式植民地主義」と批判の出ていた習近平政権の国家プロジェクト・新シルクロード構想「一帯一路」戦略は、目下の新型コロナウイルス感染拡大で挫折を余儀なくされそうだ。

習近平国家主席が一帯一路戦略の一環としてのミャンマーとのインフラ建設協力に署名し、その起点となる雲南視察を強行したそのタイミングで、中国政府として李克強首相が主導で都市封鎖に踏み切るのは象徴的といえば象徴的だ。

習近平が一帯一路という拡張戦略を優先させ、そのために国内の感染に対する初動が遅れて、いまやウイルス感染によって、中国は国際社会から切り離されかけているのだ。

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1月17〜18日の習近平のミャンマー初訪問では、「中国・ミャンマー経済回廊」の一環のインフラ建設協力に署名していた。

このとき、アウンサン・スーチー氏のフェイスブック公式アカウントの発信が自動翻訳によって、習近平主席をMr.Shithole(くその穴さん)と誤訳をしたことで、フェイスブック社が公式に謝るアクシデントもあった。

中国国家主席の公式訪問としては19年ぶりであり、習近平としてはかなり気合いの入ったミャンマー訪問だったが、このせいで国内の感染対応の初動が遅れたという意味では、国民にしてみれば、まさしく「シット!」と舌打ちをしたくなるような判断ミスといえるだろう。