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トヨタ、ここへきて「GAFA」と「BAT」を逆転するかもしれない

「未来都市プロジェクト」のすごい野望

トヨタが示した「最先端都市」の驚くべき姿

アメリカ・ラスベガスの世界最大の家電見本市「CES」に参加してから1ヵ月が経過した。筆者はこの2ヵ月ほどで今年の「CES2020」の意味を検討し続けてきたが、やはり当初の確信は変わらなかった。

それは「トヨタ」の発表した「Woven City」(ウーブン・シティ)が、日本や世界に与えたインパクトはかなり大きかったということだ。

前回の寄稿(『もはやGAFAすら「安泰」ではなくなってきた、その意外すぎるワケ』)でも紹介した通り、今回のCESの大きな潮流は「プライバシー」だった。また中国のメガテック企業の参加が少なかったように、米中貿易戦争の影を感じさせるものでもあった。最先端技術においても、概ね筆者の予想を超えるものではなかった。

そうした中で、トヨタが発表した「Woven City」は、筆者が眼を見張ると同時に、日本の未来に希望の光を刺す大きなものだったのである。

この「Woven City」を言い換えれば「コネクティッド・シティ」となる。自動車、携帯、建物、発電所など、ありとあらゆるものが「つながる」ことで創出される未来都市。中国で飛躍的に開発が進んでいる「スマートシティ」を凌駕する可能性を感じるものと言ってもいいだろう。

 

これは世界一の自動車メーカーであるトヨタが、次世代自動車の概念を拡大させて編み出されたものだ。トヨタの自動運転車「e‐パレッド」の構想がこの「Woven City」へと導いたとも言えるかもしれない。

今回はこのトヨタの「Woven City」の特徴を解説するが、その前にまずは今年のCESで次世代自動車産業、とりわけ自動運転の技術がどのような段階に来ているのかを解説しておこう。