マンション売却でトクする「仲介会社との駆け引き」まさかの方法

業者ナシでマンション売却体験記(7)
大原 みはる プロフィール

今の時代、中古マンションを探している人の多くはインターネットでも情報を収集する。地元の中古マンション売却に強い仲介業者が、我が家について「買い手の需要が十分にある」と太鼓判を押してくれるなら、潜在的需要者のうち何割かは必ず「おうちダイレクト」によるインターネット展開(SUUMOなどに転載される広告)の網に引っかかり、見学申込をしてくると断言できる。あなたは大船に乗った気持ちで「セルフ売却」で売り出しを始めることができるだろう。

あるいは逆に、仲介業者と話をする中で、あなたの自宅が前回説明したような条件に当てはまり「セルフ売却」向きでないことがわかるかもしれない。そうなれば「セルフ売却」をあきらめ、そのままその仲介業者にお願いするという選択肢も出てくるだろう。

業者への遠慮は一切無用

このように、「セルフ売却」の弱点克服のためにも、媒介契約を結ばない状態で仲介業者と接点を持つことの意義が大いにあることはおわかりいただけただろうか。しかし読者の中には、媒介契約を結ぶ気がないのに訪問査定に呼んで情報源としてだけ利用するようなやり方でよいのだろうか、と躊躇してしまう人がいるかもしれない。だから念のため申し上げておく。

不動産に限らず多くの業種・分野において、法人あるいは個人の顧客がさまざまな業者から商品やサービスの情報を収集し、その中から最終的に1社(1つ)を選び、他は敗れ去るというのは当たり前のことだ。

それこそ「セルフ売却」との競合でなく、一般的な仲介業者だけを順に家に招いた場合でも、専任媒介契約を結べる会社は1社しかない。結局敗者は出てしまうのだから、結果はさほど変わらない。一般的な仲介業者も含めてさまざまな情報を収集し各社のサービスを検討した結果、自分はまず「セルフ売却」を使ってみることにした、ということで何ら問題ないのであり、仲介業者に対する遠慮は一切無用なのだ。

 

ここまで7回にわたりさまざまなことをお伝えしてきたが、あくまで筆者の体験記をベースに書いたため、価格設定におけるもう一歩踏み込んだ考え方や、売却前リフォームの是非など書ききれなかったことはまだまだある。本稿をきっかけに、また別の機会にご紹介できれば幸いである。

思えば「東京五輪までは不動産市況は持つ、不動産を売るならそれまでに」、そんな声が上がっていたのはちょうど1年前のことだった。その後、台風による分譲マンションへの被害(設備への実害・風評被害の両面)や、ひたひたと迫ってきた不動産バブル崩壊の足音など、この1年で状況は激変してしまった。

これからマンションを処分しようとする人の中には、運悪く売却損が出ることもあるかもしれないが、一般的な不動産仲介業者に頼む限り、物件を売って損して、さらに手数料も払わなければならず、二重に損した気分になることは避けられない。それならばせめて手数料だけでも節約しよう、という発想の転換が広まっていかないものだろうか。

筆者としては、今後読者のみなさんにご自身の大切な不動産を売却する機会が訪れた際、本稿がきっかけとなって「おうちダイレクト」の「セルフ売却」を御活用いただくことがあれば、望外の喜びである。

(ご愛読ありがとうございました。本記事は「おうちダイレクト」のPR記事ではありません)