手数料ゼロ、ネット売却で得する「勝ち組マンション」の条件はこれだ

業者ナシでマンション売却体験記(6)
大原 みはる プロフィール

ネットの利点はほかにもある

さて、ここまで「セルフ売却」利用に適した物件(というよりも利用しないともったいない物件)について説明してきたが、「セルフ売却」について少しは興味を持っていただけただろうか。筆者としては、それでもまだまだ魅力を伝えきれていない気がするので、ここからは以前の連載の中で伝えきれなかった「セルフ売却」の特徴(メリット)を何点か紹介していきたい。

(1)査定以後のしつこい営業を受けることがない

本連載でも紹介した通り、居住用不動産売買仲介の世界は競争が激しく、一度査定依頼をすると、なんとしてもその見込み客を捕まえようと、そのあとに執拗な営業を受けることになる。

しかし「セルフ売却」ではそういうことは一切ない。査定はAIを使って自動で行われるし、ヤフーとSRE不動産は売主が「セルフ売却」を使うと決めるまでは反響営業(待ちの姿勢)を貫き、決めた後は買主側仲介業者の立場を独占できる。他の仲介業者と売主・買主を取り合う競争をする必要がないため、物件オーナーから嫌がられるだけの非効率な営業活動をわざわざ行う必要がないのだ。

売却に向けて不動産の査定はしてほしいが、口の達者な仲介業者の営業員に畳みかけられると断りづらいので、そういう流れに組み込まれたくないという方には「セルフ売却」はとても向いている。

また、分譲マンション所有者の圧倒的多数である「当面売る気はないけれど、今住んでいる物件の価値を知りたいだけ」の人には、「セルフ売却」ではなく「おうちダイレクト」本体の機能として、AIによる物件査定(システム推定価格の提示)だけを受けられるオーナー登録という機能が提供されている。

必要なのは、Yahoo! JAPAN IDのほか、第4回で書いた「セルフ売却」の第一段階登録と同程度の内容(物件住所・部屋番号、専有面積や間取りなど)の登録だけだ(身分証明書は不要)。当然、一般的な仲介業者への査定依頼のような営業をその後に受けることはない。