手数料ゼロ、ネット売却で得する「勝ち組マンション」の条件はこれだ

業者ナシでマンション売却体験記(6)
大原 みはる プロフィール

しかも住民自身のメリットも大きい。当然、中古物件として売り出す時も、駅からバスの物件より徒歩圏の物件のほうが、検索での絞り込みで閲覧されやすいに決まっている。

ちなみに筆者が売ったマンションの立地条件はどうだったか。最寄り駅は、少なくともSUUMOの「住みたい街ランキング」で順位が公表されている160位以内には入っていない。それでも都心への通勤が便利で、実際新築マンションは建ち続けており、地元自治体の人口はここ何年も増加中だった。しかも最寄り駅まで5分程度の駅近物件でもあった。第2回で書いた通り「売り物件求むチラシ」が複数の仲介業者から次々と投函されるような土地柄(マンション柄?)でもあった。

もしみなさんが、自宅を「セルフ売却」で売るべきかどうか決める際は、そういった状況を判断材料にするとよいだろう。また、自分で判断できない場合は、一般的な仲介業者の訪問査定を受ける中で自宅が「セルフ売却」向きであるかを間接的に知り、その結果次第でどの手法で売るかを選択するという方法もあり得る(詳しくは次回触れる予定)。

なお、ここまで説明すれば、逆に「セルフ売却」をお勧めできない物件がどういうものかということも読者のみなさんにはお分かりだろう。一言で説明すれば、「人口が減少傾向にあり」、「居住用不動産の売買需給バランスが崩れて空家が増え、資産価値も落ちている(値段をかなり下げないと売れない)」エリア(沿線・駅・自治体)の物件だ。また、一見すると人気エリアに属する物件であっても、駅遠なら同様なので注意が必要だ。

 

SUUMOの住みたい街ランキングでは3年連続1位となった横浜も、横浜市全体で見ると、すでに人口減少が始まっているエリア(行政区)が複数あることは拙著でも指摘している。そういうエリアでは、インターネットだけでの売却は苦戦するかもしれないということは頭に入れておくべきだろう。