手数料ゼロ、ネット売却で得する「勝ち組マンション」の条件はこれだ

業者ナシでマンション売却体験記(6)
大原 みはる プロフィール

エリアの良さが帳消しになることも

まず一つ目は、所在自治体や鉄道沿線、そして最寄り駅がどこかという「エリア」のことだ。

「セルフ売却」では、空中戦(インターネット上での反響営業)しか買い手候補者に訴求する手段がない。ということは、自分が売り出す物件を探している買い手候補がある程度多くいないといけない。要するに、人気エリアでないとダメなのだ。

人気エリア、と言うとすぐ「住みたい街ランキング」を想像したくなるが、そう短絡的に考えないでほしい。そもそもあのランキングはあくまでふわっとしたイメージ調査でしかないので、あれに入っていないからといって人気がなく、住みにくいまちとは限らないからだ(興味のある方は拙著『住みたいまちランキングの罠』をご覧いただきたい)。

具体的な駅名を挙げ始めるとキリがないので本稿では一般論にとどめるが、新築マンションが建ち続け人口が増えているとか、そうでなくても中古マンションの取引が活発であるエリアなら問題ない。別に東京23区に限らず、そこに隣接する東京都下や神奈川県、埼玉県、千葉県で都心への交通アクセスの良いエリアももちろん含まれる。

次にもう一つの観点だが、各物件の周辺環境(利便性)のことで、端的に言えば駅近であるかどうかだ。ある意味「エリア」以上に重要な要素で、こっちが今一つだと「エリア」のアドバンテージを帳消しにしてしまうことさえある。

近年、リセールバリュー(中古販売時の資産価値)が落ちにくいといわれる物件が、、駅徒歩10分以内から5〜7分以内に縮まっているという指摘は多い。だから新築を買うときはそういう物件を選べ、といったセールストークが出ているのはご存じだろうか。

 

大都市圏では今後、鉄道路線や駅が廃止されることは当面考えられない。だから、駅近の立地条件というのは、共有部分・専有部分の設備などと違って築年数が建っても変化することがない上に、固定資産税を除けば維持費もかからない「不朽のスペック」なのだ。