医師の警告…新型コロナ「軽症・無症状でうつす人」が増加の危険性

今後は「感染を拡げない努力」が必要だ
押谷 仁 プロフィール

これまで説明してきたように、新型コロナウイルスは軽症者や、もしかすると症状のない人でも他の人に感染させる可能性がある。通常のインフルエンザでは、多くの人が高熱などの症状がでるので療養のために欠勤している人が大半だと思うが、このウイルスでは鼻かぜ程度の症状であっても、決して外出や出勤をせずに自宅待機をしてもらう必要がある。

また、感染者の家族など感染している可能性のある人についてもできるだけ自宅待機をしてもらうことが望ましい。これには寝込まなくてもすむような軽症の人も含まれるので、自宅で仕事をすることは可能である。このような仕事の形態が可能となるように、すべての職場で直ちに考えてもらいたい。

 

どんなイベントを中止にすべきか?

現在日本ではようやく、これまで見失ってきた「人から人への感染連鎖」が見え始めている段階である。まだ見えていない感染連鎖は、すでに日本全国どこで起きていてもおかしくない。全国のすべての職場でこのような対策を徹底することが必要である。

大規模イベントの中止などが全国で検討されているが、実際には規模が大きいからリスクも大きい、ということではない。それぞれのイベントにどのようなリスクがあるかを冷静に判断して、どのイベントを中止にするのかを考えていく必要がある。これは社内の会議や行事なども同じである。

リスクの高いイベントは、対面で人と人との距離が近い接触(互いに手を伸ばしたら届く距離)が、会話などで一定時間以上続き、多くの人々との間で交わされる環境のイベントである。このように考えると、立食パーティーなどは最もリスクの高いイベントの一つであると言える。